「よしネタバレ気にする奴はいないな?」
「いません! 見つけた殺します!」
「よろしい。では始めよう」
「まずなんだい?」
「大きい話から行こう」
「うん」
「ヤマト2199の真実は、途中経過を全てすっ飛ばして言えば、実は描かれていない部分にある」
「は?」
「たとえばね。ディッツとエリーサの関係は説明が何も無いし、ヤマト側なら新見と伊東がどこで仲良くなったのかが全く分からない」
「それで?」
「特にバランの戦闘。あれは、前半がヤマト側の話なのに後半はそのまま続かないでガミラス側の話になっちゃう。それはヤマト側のドラマが無いってことではなく、想像しろってことなんだ」
「えー」
「だからね。第七章もそうなんだよ」
「どういう意味?」
「あれって、ガミラスに急いでいた筈のゲール艦隊がバランにいたり、ヒスがなんでスターシャに通信しているのか、そのあたりの理由がぜんぜん示されていない。でも、それはくどくど説明しないから想像しろってことなんだよ」
「えー」
「そもそも、なんでデスラーとスターシャが一緒にいてデスラーがスターシャの望みを叶えたがったのかも描かれない。しかし、この『描かれない』という特徴は、ヤマト2199の全編を通じて存在していて、実は作品上の特徴なんだ」
「それは第七章も同じだってことだね」
「そうそう。だけど、それは作品の不十分さを意味しているわけではなく、欠落は長所なんだ。ファンが自分で考えた要素は与えられたものと違って強固だからね」
「じゃあ、あのまま三千隻の大艦隊ごと生き延びたゲールはどうなるのかも、考えていいわけ?」
「そういうことになるな」
更に §
「アトラムダムに書きだそう」
- けっこう凄い絵がいろいろあったよ
- ノランと森雪の宇宙服、顔の面が角張っている
- ガミラス防衛のために戦うポルメリア級とメランカ (これは夢のシーンだ)
- 「我々がするべきことは戦うことじゃない」をまさに実践したヤマト。ガミラス人を多く救った
- 半壊のコスモゼロ
- ヤマト2199でいちばん可愛いヒルデを、ヤマト2199でいちばん気持ち悪いヒスが助けるナイスな光景
- 水中の第3艦橋の窓から見える水着ギャル
- お腹をさするスターシャ。子供がいるな?
- ヤマトにコスモリバースを渡すことは古代守を渡すこと (本当は渡したくないスターシャ)
- 医務室に入り浸って酒の相手をするアナライザー
- 三式弾の設定が非常に生きた。こいつのおかげでヤマトは勝てた
- デウスーラはコアがデスラー艦で、合体状態では超巨大戦艦モドキか?
- しょせんは操り人形か
- 操り人形制圧のために、オルタのエピソードが効いている
- 地球を助けるべきなのに、森雪助けちゃうお茶目な守ちゃん
- ついに、森雪奇跡の復活に理由付けがなされた
- コスモリバースが放射能除去装置ではない理由は、森雪復活に使うためだね
- 砲口が塞がっている状態で地球に戻るSBヤマト的な光景
- 相原が地球の実態を知って落ち込む展開がまさかここに来るとは!
- コスモリバース=ヤマトで、コスモリバースに沖田の記憶が入ったのだとすると、その記憶で沖田は復活できるぞ。つまり、完結編の沖田復活に一直線だ
- 古代が森雪に手を弾かれるツーショット写真があった!
- セレステラがミル相当で「危ないっ!」で撃たれる森雪
- 「おまえの恋人か、許せ古代」とデスラーが言ったような気がした
- 死んだ宇宙戦士が見えるのはジュラ編だ
- ヤマトが勝手に動く。それは完結編っぽい
- 一部シーンの展開と音楽の使い方が、もの凄くヤマト1974に忠実。ここはこの曲だよなと思ったらまさにその通り
- 最後に交響組曲の明日への希望相当の曲が流れたのは凄く良かった。まさに、あれはあそこにあるべき正しい音楽だ。そういう曲だ。あれがあまりに良すぎて主題歌が霞んでしまったのがちょっと問題
- 主題歌はいい歌だったよ。上手いし。ただ、あの流れでは印象が弱くなってしまう
「じゃあ、あえて質問する。いちばん良かったのはなに?」
「ヒスに抱かれたヒルデ!」
「えーっ! そこなの?」
「状況に翻弄された2人が偶然にも一緒にいて、ヤマトを見上げているのだ」
オマケ §
「実は2199って1話分ずつ前倒しされているのだ」
「イスカンダルは25話ではなく24話で行くってことだね」
「デスラーの襲撃は26話ではなく25話」
「そうすると26話が浮くわけだね」
「そうそう。その26話の正体は謎だったのだ」
「で?」
「結局、26話は永遠のジュラ編だったわけだ」
「つまり?」
「これで綺麗に完結したよ」
没ネタ1 §
取りあえず、みんなが気にしていることだと思うが、本当にコアシップはコアチェンジ・ドッキングゴーで変形してAパーツとBパーツを装着するかは自分の目で見て確かめてくれ (←そんなこと気にしてる奴はいないよ!)
没ネタ2 §
あっ。でも1つだけ今日の感想を語っちゃおう。上映前に凄くつまんないアニメの宣伝がいっぱい流れたけど、あれは逆効果で客を白けさせるだけじゃないかなあ、と心配したが、よく考えたらあれを面白いと思う人もいるから宣伝としてはいいのか。